使用方法
いつでも、何処でも、誰でも、手軽に炭焼き

テサキ製作所が開発した、炭を自分で作る炭製造機、自然流炭焼き窯「炭焼き達人」は、古来の山の炭焼き窯の構造を取り入れながら、合理的にしかもコンパクトに設計した本格的な炭焼き窯です。
「いつでも、何処でも誰でも手軽に炭焼き!」が出来る構造にしました。
どなたでも3回焼けば「炭焼き達人」になることができます。
炭焼き達人T105を例にとって、炭焼き手順を説明します。
「炭焼き達人」炭焼き手順
STEP1 炭材を用意します

庭木の手入れをした後の剪定枝、森林整備・竹林整備から出る間伐材、又、種々の廃材等を集めます。
長さを揃えて、太さは5cm角以下にします。
STEP2 炭焼き窯に炭材を詰め込みます

炭焼き窯に、すき間のないよう、できるだけぎっしりと詰めます。
この写真では、炭材42.9kgを詰めました。
STEP3 上げ木を置きます

上げ木として、燃えやすい細い枝や割り箸等を屋根裏につかえない程度に置き、屋根をかぶせます。
STEP4 焚き付け開始

焚口の扉を開けて、燃材を入れ、木切れ等で焚き付けます。
STEP5 焚付

十分焚き付けてから、焚口の扉を閉めます。
丸窓から燃材を投入しながら、約1時間~2時間焚き付けます。
STEP6 炭化(1)

煙の温度が、85℃以上になったら、焚き付けを止め、熾(おき)をかき出して、丸窓を閉めます。
通風口は、そのときの風などの条件により調整します。
STEP7 炭化(2)

炭化中です。
煙は、少し白褐色の炭白褐色煙が出ます。
煙の温度は約90℃~100℃です。
STEP8 炭化(3)

炭化中です。
煙は、少し青みがかった帯白青色煙が出ます。
煙の温度は約180℃~200℃です。
STEP9 炭化(4)

炭化中です。
煙が薄くなってきました。淡青色煙です。
煙の温度は約200℃~230℃。
あと、1時間程で炭化完了となります。
STEP10 炭化完了

通風口を閉めます。
煙突口はその30分後に密閉します。
STEP11 屋根を取り外す

約12時間密閉したあと、屋根を取り外してみます。
炭の出来上がりです。
STEP12 炭を取り出す

今回は、13.5㎏の炭が出来上がりました。
42.9kgの炭材を使用したので、製炭率として重量で約26.8%となりました。
よくあるご質問
Q.炭焼きの経験がありませんが、大丈夫でしょうか?
A.初めての方でも楽しみながら回数を重ねればマスターできます。
「炭焼き達人」は、ただ、炭を作るだけでなく、炭焼き本来の楽しさを味わっていただける本格的な炭焼き窯です。スイッチひとつで炭ができる商品ではありませんが、窯の煙を眺めながら楽しみながら、回数を重ねていけば、どなたでも炭焼きのコツをつかんでいただけるはずです。詳しい取扱書もついていますので、初心者の方でも大丈夫です。
Q.「炭焼きは地球を救う」ということは、どういうことですか?
A.地球の温暖化防止と土壌改良に大いに役立ちます。
木や竹を燃やす時には二酸化炭素が発生しますが、炭にすれば炭素が固定されるので、地球の温暖化に貢献します。また、炭を土にすき込むと、環境汚染によって酸性化した土壌が改良。木々や花のいきいきとした成長を促し、自然の循環を活性化します。
Q.炭の材料は木だけでしょうか?
A.いが栗、松ぼっくりなど色々な植物を炭にすることができます。
炭焼きの楽しさは、木はもちろんのこと、話題の竹やケナフなど、さまざまな材料を炭にできることです。花炭やいが栗炭、松ぼっくり炭などは、インテリアとしても楽しめます。使用した後の割り箸なども、もちろん炭に。アイデア次第で、炭の世界が広がります。
Q.炭と一緒に、木酢液が採集できるんですか?
A.木酢液採集装置(別売)を取り付ければ手軽に採集できます。
ご存知のように、木酢液は、植物の病害虫防除などにたいへん有効で注目され、また最近では入浴剤などとしても愛用されています。「炭焼き達人」に別売の木酢液採集装置を取り付ければ、手軽に木酢液を採集できます。ご家庭でつくるから、たっぷり、しかも安心してお使いいただけます。